第8回八王子Short Film映画祭 vol.6【上映会①】
Sano
2020-12-08
耳につけたヘッドホンから流れる音楽を聴きながら
4時間前に終わった映画祭の事を想い
夜道を一人歩いていた。
傷ついても 傷ついても 立ち上がるしかない・・・
2020年12月5日に行われた八王子映画祭に出展した
「アニマルプレイパーク」の受賞は叶わなかった。
薄曇りのお天気。
澄んだ初冬の空気が流れる八王子。
13時から開演された会場には、
本作品に参加してくれたキャスト4名と
撮影スタッフ数名が足を運んでくれた。
一般部門6作品の上映は14時20分から。
「アニマルプレイパーク」はラスト6番目の上映だ。
筆者はこの作品に撮影スタッフと
教会背景のCG制作で携わらせてもらったが、
背景素材を監督に渡した後は、一切何もしなかった。
CG制作・合成・視覚効果・編集・MA管理など
監督が一人で孤独に耐えながらやりきったのだ。
プロダクションの制作フローで言えば
少なくとも4~5人は必要とする内容である。
膨大な作業量に心を押しつぶされながら、
完成を待つ人達へ良い作品を届けるんだ!
という自分への重圧と闘う日々。
時にはダークサイドに落ち込んだ時もあったという。
監督が一人でほとんどの作業を行った為、
完成した映像は、スタッフを含め
誰も観ていない状況で映画祭当日を迎えた。
そのため、完成した作品を早く観たい!
という想いは募りまくり、
当然の如く、様々な期待が膨れ上がっていった。
「何かしらの賞はつけて貰えるのではないか?!」
「観客賞は期待して良いのではないか?!」
しかし、この必要以上に膨れ上がった想いが
監督の気持ちをかき乱すことになるとは、
この時は思いもよらなかった。